PBPブログ7 復路WP「QUÉDILLAC」から復路「MORTAGNE-AU-PERCHE」まで

ブルベ

PBPブログをなんとかBRM916群馬1000の前までに書いてしまいたかったけど、間に合わなかったー。
今はBRM916群馬1000で学んだ知見をブログ化したい願望が出てきているけど、PBPブログも中途半端にしたくはないので、なんとかこちらも完走させていきます!

復路TINTÉNIACに着いたけども

とうとうクローズ時間をオーバー。
9:30のところを9:44通過。
PBPでは各PCのクローズ時間をオーバーしてあっても最後のゴールが規定時間内であれば問題はないと聞いてはいるけど、精神的には萎える…

まあ、周りには僕より先に出走したウェーブの人々も多数おり、諦めず頑張ってペダルを回している。
落ち込んだところで何が改善するわけでもないし、一箇所クローズ時間をオーバーしたくらいでDNFするつもりもない。

やることは変わらない。
ただ進むのみ。

ドイツ人ランドヌールと協調

太陽が上がったことで周囲を走行するランドヌールの眠気も飛んだようだった。
全体的に走行スピードもあがってきた。
トレインに参加して巡航速度をあげつつ走る。

抜きつ抜かれつしながら走っていると、自然とよく見かける顔というものが出てくる。

挨拶をしたら陽気に返してきた。
おお、まだまだ元気そうだ。
いろいろ雑談しながら走る。今回のPBP用に新しくチタンのロードバイクをオーダーメイドしてきたそうで、走るのが楽しくて仕方ないらしい。

楽しい気持ちというのは伝播するもので、こちらも聞いていて楽しくなってくる。

ただ、彼は途中で寝すぎたのかゴールまでの制限時間が少しヤバいと言っていた。
じゃあ一緒に急ごうかという話になり、トレインから抜け出し2名体制でTINTÉNIACまでかっとばしていく。
低い出力で走っていると単調になりがちで飽きてくるので、時々こうした出力高めに走ると楽しい

TINTÉNIACまで想像より速い時間で到着、そこで解散した。
後から彼も無事にPBP制限時間内ゴールを達成したと知って安堵した。

閑話休題、正確に時系列確認しながらブログ書くのがツラくなってきた

ここまでちゃんと撮影した画像の時間やGoProの記録、走行距離などを確認して正しく何がどこで起きたか時系列をチェックしながら書いてきたんだけど、これが結構面倒くさくなってきた。

それなりにエイドに立ち寄ったり、参加者と会話したりしているし、無味乾燥な虚無ライドをしているわけではないのだけど、ここまでに書いたPBPブログ記事と類似の内容が多くて書いていてツラくなってきたのが本音。

というわけで、特に印象に残ったものだけに絞ってここからは書いていきたい。
気が向いたときにまた追記するなどしよう。

FOUGÈRESにはいつの間にか到着

正直、TINTÉNIACからFOUGÈRESまでの道のりはあんまり覚えていない。
GoProの動画を見返しても疲れて無言で録画ボタンを押しているから、このときの僕が何を思って録画していたのか分からない…
GoPro動画でライドの記録を残すときはなにかコメントを残すの超大事だ。
特に「どの地点で」「何が興味深くて」録画したのかはコメントしておきたい。

VILLAINES-LA-JUHELに到着

ここでは一人のおっちゃんと再会した。

たしか出会ったのもここ「VILLAINES-LA-JUHEL」だったと思う。
「おれは日本語で1から10まで数えられるんだぜ」と言っていた、気の良さそうなおっちゃんだ。
なお、8、9,10の発音は結構怪しかったので訂正させてもらった(笑)

往路と復路で再会できるなんてなんだか嬉しい。
互いに西の果てのブレストまで自転車で走り、出会った場所でまた再会している。
こんな再会がPBP中、あちらこちらで起こっているんだろうなと考えると感慨深い。

今度は本州縦断1900kmで大間のマグロを一緒に食べたお方と再会

スーパーマーケットの近くでランドヌールが固まっていたので僕も停車。

野菜と肉をセットで補給。
ズッキーニはボトルの水で洗ってハムを巻いて食べる。
これならドレッシング不要で野菜が美味しく食べられる。


路地裏に入ってもぐもぐやっていると、ひらまつさんに遭遇。
(ご自身をフリー素材とおっしゃっておられらたので、そのまま画像掲載させていただいてます)

見る限りまだまだ全然お元気そう!

ひらまつさんとは以前美味しいマグロをご一緒させてもらった仲。
まさかフランスの路地裏で再会できるとは…。
食事を続ける僕を後に颯爽とリスタートされていきました。

この路地裏にいる間に他にもフィリピン人のランドヌールと話をしたのだけど、彼は膝をケガしていた。
夜中に落車したそうだ。
幸いバイクも本人も軽症だったので今も走れているとのこと。
PBPの夜はほんと魔物が棲むので、気をつけて走行しないといかん。

なお、これはベンチで食事中のランドヌールからおこぼれを狙う猫ちゃん。
残念ながら作戦は失敗していた。

反射ベストチェック

日が沈み始めたころバイクに乗ったボランティアのおっちゃんに停車を求められた。

昼間は反射ベストを着用しなくて良いのだけど、夜間は着用必須。
ではあるのだけど、ここに至るまで一度も反射ベストをしっかり着ているかチェックがなかった。
まだ日が完全に沈んでいなかったので僕も含めて反射ベスト未着用な人々も多数いたけど、ここで止められていた。
チェック自体はしっかりしていたし、参加者も素直に指示に従っていた。

夜のレストランで晩飯

ルート沿いのレストランで暖かい食事をとることにした。

二品ほど注文した。
たしか合わせて15ユーロほどと、パリ周辺の物価と比べるとかなり安かった記憶がある。

味も良かったし、料理の出てくるスピードも早くて大満足だった。
トイレも使わせてもらったけど広くて綺麗。
店員のお姉さんの笑顔に癒やされました。
バースデーパーティーをしていたテーブル席のお客さんたちに見送られてリスタート。

MORTAGNE-AU-PERCHE到着

往路でも立ち寄ったMORTAGNE-AU-PERCHEに再び帰ってきた。
皆疲れたような顔つきをしている。

先程のレストランで補給もトイレも済ませていたので、ここもスタンプを押してもらってリスタートするか。と思ってコントロールから戻ってくると何か違和感が…

盗難にはご用心

あ、サーモスの水筒が消えている!
すると柵の反対側にロードバイクを駐輪していたおっちゃんが声をかけてきた。

「さっき別の男がその自転車の近くにいたよ。君のバイクはチェーンかかっているだろ。それにも関わらずチェーン外さないで移動させようとしていたから『それは本当にお前のバイクか?』って聞いたんだ。そしたらいなくなったよ」

なるほど、そのときにサーモスの水筒は持っていかれたのかもしれないな…
おっちゃんは「それほど前のことじゃないから探せば見つかるかも」と言ってくれたが、周りには人がたくさんいすぎて正直見つけるのは困難だと思った。

コントロールに行くときはサイコンや財布、パスポートなど高額なものや無くすと非常に面倒なものは持ち運ぶようにしていたが、ボトルの類もそうしたほうがよかったかもしれない。

先に訪れたレストランで給水も終えていたから、そのままボトルゲージに挿しっぱなしにしていた。
PCの駐輪場ではボランティアスタッフの方々が盗難に注意して警戒してくれているが、こうした小物類の盗難を防ぎ切るのは不可能だろう。

ゴールまで残り100km程度。
腹は立つけどこのまま走りきろう。

不審者に声掛けしてくれたランドヌールのおっちゃんに感謝してリスタートした。

次の記事がPBPブログ最後になります

いやー、長かった!
PBP本番からまる一ヶ月かかってブログがゴールとは。
もっとポイントだけかいつまんでまとめたほうが、読む方も書くほうの僕も楽だったかなと感じてます。
さてあとひと頑張り。書ききるぞー!

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