SR600 Fujiの学び

ブルベ

エントリー

今年の豊富の一つであるSR600へのチャンレンジをしてきました。
獲得標高が10,000を超えるブルベは未経験。
今後に活かせる学びをまとめておきます。

今回の痛みポイント

お尻

定番の痛みポイントですが、ずっとヒルクライムをしていると平坦を走っているときより痛みがでやすいように感じました。
登りなので速度は出ていないのですが、山道は道のひび割れなどを通過するたびに「こっつん」と路面からの突き上げがサドルに伝わってきます。
この振動がボディブローのように終盤響いてきました。
「長時間サドルに座っていられる == ロングライドが速い」だと思っています。
お尻が痛くなると休憩回数が増えてしまって距離が稼げません。

段差を乗り越える場合に腰を毎回浮かせるようにすればいいのですが、毎回それをやると太ももに負担がかかってしまいます。

対策としてタイヤの空気圧を下げました
振動吸収性はやはりタイヤによるところが大きいですね。

空気圧を下げすぎると進みが悪くなるし、リム打ちパンクのリスクも増えるので、このあたりをどうバランスとるのか日々研究したほうが良さそうです。

足裏のクリート部周辺

ヒルクライム中に強い力で踏みすぎたのか、部分的に圧迫されすぎて痛みがラスト 100km あたりででました。
ギアを軽くすれば緩和されるものの、そうするとサドルにかかる体重が増してお尻が痛くなるので悩ましいところ。
自宅でこのブログを書いている今も足のしびれはまだ残っています。
湿布を貼って治療中。

(追記: 3日経過で完治しました)

手のひら

本州縦断 1900 のときと同じく長時間の圧迫による痛みがでています。
今回は MTB 用の厚いパッドのグローブ使用したのですが、標高 2000m から何度も山道をダウンヒルしていますからね。
無傷に抑えるところまでは行きませんでした。

握力低下

SR600 走行中にブレーキングに支障がでるほど低下はありませんでしたが、帰宅してから握力低下を感じます。

ルート上の注意

碓氷峠入り口付近の工事現場

碓氷峠の少し手前です。
ここは実はルートどおり通行可能で、変に迂回しなくて OK でした。

ダウンヒルでルートミスをすると致命的

ダウンヒル中は走りに集中してサイコンのルートを注視していないため、メルヘン街道から八ヶ岳ビューロードに入る分岐を通過していました。
疲労していて脳の年齢が 3 歳児になっており、気づくのが遅れてしまいましたね。
引き返しは当然ヒルクライムになるので時間もかかるし体力も使う。
ダウンヒル時のミスコースは大幅な時間消費になるので注意しないといけませんね。

危険スポット

全体的にとにかく暑い

標高が低いエリアの日中は耐え難い暑さです。
7 月 8 月に SR600 Fuji に挑戦する方は午前中のうちに碓氷峠までペースをあげて飛び込んで欲しいです。
自分はもろにお昼時の熱気の直撃を受けて軽い熱中症状態になり、後々の展開に響きました。
富岡製糸場周辺の暑さはもう本当にやばかったです。
「早く高原に土地を買って引っ越さねば」という妄想を延々と繰り返していました。

おすすめ熱中症対策

twitter で教えていただいたのですが、首の後ろにコンビニで売っている冷凍ボトルを挟むのが超絶おすすめです。
「直にボトルが触れるとさすがに冷たすぎない?」って思うじゃないですか。
いや、もうまったくそんなことはなかったんですよ。
むしろちょうど良いくらい。
このワザがあれば午後 2 時のいちばん暑い時間帯もなんとか進めます。

冷凍ボトルが溶けきる時間はだいたい 1 時間 30 分前後でしょうか。
ボトルに 600ml のドリンクと首の後ろに冷凍ボトルの 2 本体制で日中は常時進んでいました。

ドリンク代はとにかくかさみました。
余裕で 1 万円は超えたと思います。

草津までの登り

碓氷峠から軽井沢に入り、標高が高くなると気候が涼しく快適になります。
景色もザ・避暑地と言わんばかりの光景となり、ここは快適にライドが楽しめるエリアでした。

問題はそこを抜けた先、軽井沢から草津に向かうまでの「浅間・白根・志賀さわやか街道」と呼ばれる長い登りです。
道のりは長く、補給が少ない。
景色は森で遮られているうえ、斜度がきつく、道もガタついていて良くありません。

以前に渋峠を訪れたときもこの道を通ったのですが、土日祝日は交通量がかなり多くなります。
速度のでないロードバイクの横を車やバイクがかなりの速度で追い越していくので、速度差があって怖かった記憶があります。

今回は熱中症気味だったこともあってラスト 500m で嘔吐、押し歩きして登りました。
坂道を押して登ったのはロードバイクに乗っていて初めてかもしれません。

DNF が頭をよぎりました。
とにかく草津の宿までたどり着かなければという強い意志で乗り切りました。

夜のビーナスライン

「日が沈んでからロードバイク乗りはビーナスラインに入ってはいけないよ。
あそこは豊かな自然に囲まれた砂漠。
……どうしても行くのかい?
だったら大量の食料と水をサドルバッグに詰めていくんだよ。
本当に死んじゃうからね」

と、妖怪が出る峠に向かおうとする旅人を止める村のおばあちゃん口調でアドバイスしていきたいくらい補給が困難なエリアでした。

まず美ヶ原高原美術館までの長いヒルクライムがあります。
ここを乗り越えても自販機は登場しません。

また、水を高原まで車で運んで成り立っているエリアのためか、トイレも見当たりません。
昼間はお店が開いていそうなんですが、それらも全部閉店状態。

夜のビーナスラインは静まり返っているかというとそうでもなく、野生のシカの大運動会が開催されています。
昼間は車道から離れているようで見かけませんが、夜は彼らの世界。
めちゃくちゃ群れで爆走していましたね。

ガサガサガサガサ!っと横の茂みが揺れたかと思うとシカが飛び出してくるので、ぶつからないように注意しながら走っていました。

とにかく食べ物と水がない状態で白樺湖ビューホテルまで走り抜けることになりました。
ハンガーノックにならずによく走り切れたなと我ながら驚きです。

白樺湖には唯一コンビニがあって、そこで補給ができますが、営業時間に注意が必要です。
7:00 から 24:00 までしか営業していません
チェックアウトしてから買い物に立ち寄ろうと思ったらまだ開店していなくて、何も買わないまま出発しました。

結局ビーナスラインで食べた食料は、携帯していたおやきと、宿の部屋にあったナッツ菓子の小さな袋のみ。
つらい戦いでした。

宿

2 泊しました。

草津の「ホテルニュー紅葉」と「白樺湖ビューホテル」。
両方大浴場で温泉に入れたのはラッキーでした。

どちらも比較的お安いお値段の割には快適に過ごせる良い宿でした。
DNF してチェックアウト後に宿周辺を散策したいという気持ちが強く湧いてましたねー。

今回の宿はトリバゴを使って当日予約。
疲労度を見計らって宿を取れたのはよかったですが、「今日はここまで進まないといけない」みたいな事前のペース配分の考慮が甘くなってしまったのが反省点ですね。

宿は当日予約でもOKですが、事前に宿がとれそうなエリアと自分が進めそうな距離のすり合わせはもっとやっておくべきだったかな。
とはいえ、初日の熱中症は予見していなかったので、当日予約のおかげで無駄な宿のキャンセル料が発生しなかったのは良かった。

理想のペース配分

2 日目のリスタート時に残り 10 時間あればランドヌール部門でゴールかと思います。

今振り返ると、

  • 初日で長野県の湯田中か小布施で宿泊
  • 2 日目で山梨県の北杜か韮崎で宿泊

というペース配分が守れたらランドヌール部門の制限時間 60 時間を切ってゴールできたかなと。

防寒具

標高 2000m 超えするとタイミングによっては寒いかなと思い、荷物はなるべく軽くしたかったものの、いつもブルベに持っていくモンベルの雨具上下とユニクロウルトラライトダウンベストだけは必須と思って持っていきました。
結論的には雨具の上着だけウィンドブレーカーがわりに使うだけで済みました。
が、ルート上のどこで動けなくなって野宿することがあったかもしれないので、使わなかったとしても命綱として持っていくのは大事かなと。

走行結果

経過時間は63:25:30。
約3時間半オーバーでした。
このぐらいなら計画を練れば次回はランドヌール部門達成できそうです。

まとめ

ひとまずざっと振り返りしておきました。
また思い出したことは日を改めて追記しておきます。

読んでいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました