BRM916群馬1000の学び

ブルベ

先日、自身3本目となる1000km超のブルベ「BRM916群馬1000 高崎箕郷 浄土平を越えて南東北横断の旅」に参加して時間内完走してきた。

深夜0時出発のナイトスタート。
コースレイアウトは序盤の浄土平を超えるまでは登坂の繰り返し、それ以降は平坦ブルベとなって、最後に三国峠を登ってダウンヒルしてスタート地点の高崎に帰ってくるというもの。

フラットなブルベで楽そうな印象を抱えていたけど、走ってみると意外と獲得標高が9000mほどになっていて驚いた。

今回の学びを次のブルベに活かすため、ざっくり備忘録をブログに残しておこう。
なお、このメモは僕の経験に基づく知見であり、他の方には当てはまらないものもあると思うので、そのあたりはよしなにご了承願いたい。

ポジションをロングライド用に固定しておこう

僕が暮らしている埼玉県飯能市は坂が多いエリア。
ついついヒルクライム特化型のポジションに修正してしまいがちだ。
具体的にはサドルを前下げにする、前に出すなど。
サドルを前下げにすると、坂道で勾配がついても体重が後ろに流れずペダルに乗せられるので、身長170cmで体重70kgの重量型の僕でも登りが速くなる。

ただロングライドになるとデメリットも出てくる。
サドル前下がりは平坦区間ではハンドル荷重しやすくなってしまい、手のひらの痛みや肩こりにつながる
途中でサドルを水平気味に戻した。

ブルベ中にポジション修正すれば対応可能だけど、これをやると沼って気に入ったポジションが出せるまで馬鹿にならない時間の浪費になりかねない。

PBPではポジション修正を一切することなく走りきったが、あの時は事前にロングライド特化のポジションに日数をかけて調整していた。

ベストな対策はヒルクライムや100km程度の距離を気持ちよく疾走するためのロードバイクと、ブルベ用のロードバイクを2台持ちをして分けておくことだと思う。

もしくはブルベ中以外はポジション調整を絶対にしないようにしておく、とか。

ペダリング中にお尻とサドルの繋がりを「軽く」感じられる程度に後ろに体重を残す

前荷重はパワーが出るので短期的には速いのだけど、長く続かない。
ある程度後傾でいたほうが前を見やすくなり、首と肩、そして腰への負担を減らして気持ちよく長距離をライドできる。

この「ある程度」というのが非常に難しく曖昧な表現なんだけど、今回のブルベで僕はその目安を「お尻とサドルの繋がりを軽く感じられる」程度ではないかと感じた。

前傾すぎるとサドルとの繋がりはお尻というより会陰の箇所になってくるし、姿勢が起きすぎてアップライトになるとお尻がサドルに重くのしかかりすぎる。

会陰は皮膚が薄いから長時間のペダリングで擦りむけやすいし、サドルに重く座りすぎると今度は尻が痛くなってシッティングが長く続かない。

そこで「お尻が軽くサドルと繋がっている」という表現になった。
これを意識することで重心が車体の前に行きすぎなくなる。

これができているかどうかは、巡航時の姿勢でハンドルから両手を5cmほど横に離した手放し状態にして、ペダリングが可能かチェックしてみる。
10秒程度維持できればOK。

ハンドル荷重になりすぎていると、体幹で体が支えられずペダリングができないはず。

逆に余裕で10秒以上維持できるのであれば、ハンドルを下げる・サドルを前下げにするなどして、もっと前傾姿勢を深くポジション調整すると、ペダルにより体重が乗ってお尻も痛くならなくなるかもしれない。

自転車はもっと自由でいい

ママチャリやBMXで1000kmブルベを完走する人々(超人?)と一緒にライドするブルベだった群馬1000km。

最適解を求めてパーツ構成などを考えるのも楽しいし、深くハマりやすいんだけど、こうして逆向きのベクトルを突き進む人に僕は美学というか尊敬を隠せない。

誰もが「それはキツいって、無理だって!」と思うような車体を喜々としてチョイスし、そのうえで完走まで成し遂げてしまうのだ。
カッコいいとしか言いようがない。

雨の降る三国峠をダンシングしながら力強く登っていくママチャリ。
ハイケイデンスクライムでロードバイクを追い越していくBMX。

その姿が今も目に焼き付いていて忘れられそうにない。
「こうでないといけない」なんてものはないんだと、自由を感じたね。
安全に支障がない前提で、もっともっと多様な自転車がブルベに参加してくるといいな

軽装でいけた

これまでのブルベでは僕は比較的重装備派だった。
特にPBPでは、

  • フレームバッグ
  • 大型サドルバッグ
  • トップチューブバッグ
  • リュックサック

という重装備ぶり。
ドロップバッグを使わなかったというのもあるのだけど、持ち過ぎて重かった。

この反動から今回は可能な限り軽装で挑むことにしていた。
どうなったかというと、

  • トップチューブバッグ
  • オルトリーブのLサイズ(4.1L)のサドルバッグ

以上だ。

ベテランランドヌールってだいたいこのぐらいの装備で長距離ブルベに参加しているよね。
それを真似してみた。
これからはLess is moreの精神でいこう。

トップチューブバッグは意外と荷物が入るし、フレームバッグと違ってバッグの中身が見やすいから使い勝手が実に良い

ここにモバイルバッテリーやワセリンなどの小物、それと梅干しや柿の種などの食料も入れた。
食料はジャージのバックポケットにも入れているけど、小さめな食べ物はトップチューブバッグに入れてあったほうが手にとって食べやすい。

オルトリーブのサドルバッグの内容量は決して大きくはないんだけど、このバッグに収まらないようなら荷物の持ち過ぎだと判断できるというか、絶妙なサイズなんだと知った。

大型サドルバッグは何でも飲み込める巨大さが魅力だけど、先入れ後出し方式の収納だから、取り出したい内容物を見つけるのが難しかったりする。
また、荷物を入れすぎると自転車の後方部分が重くなるから登坂時にデメリットになりやすい。

フレームバッグは今回使わなかったが、ボトルが取り出しやすくなって楽になった。

トップチューブバッグのデメリット

僕の使っているトップチューブバッグは海外通販で買ったもの。
脅威の安さで、

  • トップチューブバッグ
  • フレームバッグ
  • 大型サドルバッグ
  • ハンドルバーバッグ

の4点、しかもすべて防水対応で、お値段が合計9000円……!
安すぎる。
大型サドルバッグだけでも使い物になればと購入したのだが、案外作りが良くて使っている。

トップチューブバッグはベルクロで固定する方式。
このベルクロの留め端というか、これがダンシング時にレーパンの内腿に軽くこすることがある。
徐々に内腿部分の生地が毛羽立ってしまう
んだよね…

まあ、ベルクロ部分だけじゃなくバッグ部分も内腿が擦ることがあるので、トップチューブバッグを使う上ではある程度仕方ないかと思っている。

サドルバッグ内の荷物を小分け

これまでは雑に雨具やら、撤退用輪行袋などを適当にジップロックに入れて突っ込んでいたが、前述のとおりサドルバッグ内は荷物の取り出しが難しい

PBPでも整理整頓の大事さを身にしみていたので、今回はDAISOでトラベル収納ケースのようなものを買って整理した。

これは効果テキメンで、宿でもライド中でもどこに何があるか把握しやすかった。
忘れ物も減らせるし、荷物の取り出しも容易になる。
結果的に走行時間の短縮にも貢献してくれるし、荷物が見つからないストレスが減るから、気持ちよくブルベを走ることができる。

黒い収納ケースは夜間だと見分けがつきづらいから、色付きの収納ケースがオススメだ。

Vittoria Corsa Nextパンク

PBPスタート15kmでパンクしたCorsa Next君。
今度はゴール前16km地点でパンク発生。

パンク要因は針金のような細い金属が走行面を貫通したため。
原因もPBPのときと一緒じゃないか。

うーん、Corsa Next、耐パンク性は低いのかな。
前輪に使用していたノーマルCorsa 25cは走行距離11000km超えでまだ走れるうえ、これまでパンクがないというのに。

材質自体がCorsaとCorsa Nextではだいぶ違うから、名前は似ていても別物と考えたほうがいいのかもしれないな。

ボトル選びの失敗

750mlのボトル一本だけ持ち込んだ。
僕のロードバイクはボトルゲージが前三角に2つ、ダウンチューブ下に「トピーク ヴァーサマウント ボトルケージクリップ 」を使ってもう1つ増設している。

ダウンチューブ下のボトルゲージ、いわゆる「第3のボトルゲージ」だが、そこにはツール缶を入れてあるので、シートポスト側のボトルゲージは空。

ここには途中で買ったペットボトルをダイレクトに突っ込むつもりだったのだけど、ロードバイク用のボトルは市販のペットボトルより断面積が大きい。
そのため、市販のペットボトルを差し込むと、カタカタいうは、時には落下するわでまったくうまく運用できなかった。

事前にペットボトルを差し込んで確認しておけよという話なんだけどね。
普段のライドでペットボトルをそのまま持ち運ぶケースがなくてうっかりしていた。

で、ボトル一本でどうにかなったのかということなんだけど、それだけじゃ浄土平の自販機砂漠で死んでいる。

僕の反射ベストはR250なんだけど首の後ろにペットボトルを入れるスペースがある
そこに500mlペットボトルを差して走っていた。
これで常時1200mlのドリンクを持ち運べたけど、体に重いものを身につけるのは後々肩こりや首の痛みにつながるので避けたいところ。

また、温くなった飲み物はお腹には優しいものの爽快感がなくなる。
次のブルベではサーモスの水筒とボトル一本の組み合わせで行ってみようと思っている。

サーモスの水筒、今は700mlサイズのデカいものを使っているんだけど、こちらの580mlサイズのロードバイク専用品がいちばんだと思う。

少し高いけど、保冷と保温両方ができ、スポーツドリンクを入れるのもオフィシャルにOKしているところが魅力。サイズ感も580mlというのが絶妙で、ロードバイクのボトルゲージに差し込んで使う上で取り回しやすいと思う。

水筒用のボトルゲージはこれが良さそう。
トピークのこれは幅の調整が効くボトルゲージで、水筒やペットボトルにサイズを合わせることができる。
ダウンチューブ側かシートポスト側、どちらか片方はこのボトルゲージにしておくとブルベ中の応用が効いていいかもしれない。
もちろん両方ともこのボトルゲージにするのもアリだ。

ブルベの先行集団についていってみよう

これは次回の僕のテーマ。
脚がなくなるのを前提でついていける限り、ペースを合わせてみたい。
どのくらいのスピード感で走っているのか、休憩を取るまでの距離、休憩時間などを見てみたい。

痛み発生箇所

足の指の痺れ

PBPから引きずっている痺れで、親指、人差し指、中指、薬指が該当する。
3週間経過しても完治しなかった。
その状態で群馬1000kmに臨んだわけだけど、痺れは少し悪化した程度で完走できた。
原因はSPDペダルのクリートの面積が狭く、ピンポイントでペダリング時に神経を圧迫し続けているためだと思う。

平坦基調だった本州縦断1900では発生しなかったが、SR600 FujiやPBPなど獲得標高がそれなりにあるコースになると痺れが出るようだ。
勾配による負荷が関連しているのだと思う。

足の指が痺れていても日常生活に支障はないけど、気分のいいものではない。
SPD-SLならクリートの面積が広いから痺れは発生しづらいのでは、と思っているが検証はしていない。

足裏の痛み

ロングライドになると僕はSPDシューズの靴紐を緩めにして履いている。
靴の中で足の前後位置を動かして足裏の負担になる箇所を使い分けるためだ。

力をこめるときはつま先側に足を動かすし、ダウンヒル時はかかと側に足を動かすことで、カーブの外側のペダルに体重を乗せて旋回しやすくなる。

もちろん靴紐を強く締めると指先の血行が悪くなるから、それを避けたいという狙いもある。

メリットだらけに見えたけど、最終日の夜、新潟県の柏崎から高崎まで雨の降る中の登坂でデメリットを学んだ。

今回フェンダーは前後ともにつけていなかった。
たびたび訪れるゲリラ豪雨でビンディングシューズが濡れて靴下まで浸水した。
濡れた足裏が靴の中で固定されていないと、ペダリング時に前後の擦れが発生してとても痛かった
出血はないけど歩いたりしても痛い。

そもそもSPDペダルってマウンテンバイク用に開発されたものだし、1000km超えブルベにはもっと快適性を求めたほうがいいのかもしれない。

アキレス腱の痛み

左のアキレス腱だけ痛みがでた。
クリート位置をかかと側に下げるのと、サドル高を数ミリ下げることで対応した。
これで痛みの悪化は防げたけど、アキレス腱の痛みは一度出ると回復に時間がかかる。
自然治癒で全治1週間かかった。

あと、クリートの位置もかかと側に移動させすぎると停車時に足を捻ってクリートを外すのがやりづらく感じた。

今思うとサドル高を下げるだけで改善した気がする
これまで同じクリート位置で走ってきて、アキレス腱に痛みが出たのは初めてだったので。

サドル高が高くなると、つま先の力もペダリングに使えるけど、この動きが継続することでアキレス腱の負担になるのだと思う。

足の痛みの対処方法としてフラットペダル

SPDシューズで1000km超えロングライドを何本もこなしている人はたくさんいる

もしかしたらdhbで買った5000円のやっすいSPDシューズだから足の痛み問題が発生しているかもしれないが、高い靴買って問題解決するかは分からない。

「ビンディングペダルで足を固定すると痛いのなら、フラットペダルで固定しなければいいじゃない」

というマリー・アントワネット的発想で、純メイドインジャパン、三ヶ島ペダルのALLWAYSを買ってみた。

ビンディングで固定しない場合に怖いのが、雨の日にダンシングしてつるっと踏面から足を滑らせての落車。僕はSPD-SLのペダルにランニングシューズで乗っていて足滑らせて危うく落車しかけた経験がある。

このALLWAYSならスパイクが靴底にめり込んで滑らないようだ。
取り付けてみたらまたインプレを書こう。

DHバーのおかげで手のひら痛くない

PBPでもたくさんの利用者がいたDHバー。
群馬1000kmで利用してみたけど、実に使えるアイテム。

ポジション出しをうまくやらないと首と肩、腰が死んでしまうけど、長時間握っていられるようにできれば快適快適。
空力が良くなるので速度も乗るし、向かい風による減速も減るから体感としては滑るようにライドできる。
まるで前に姿の見えない仲間がいて、前を引いてくれているかのような状態
巡航速度が2割は速くなっていると感じた。

DHバーは握り方がブラケットと違うから、手のひらの痛みや痺れをかなり軽減できる。

僕が使っているDHバーはこれ。鉄板商品だと思う。

DHバーを握りながらペダリングする時はバーの手前側を持って、ダウンヒルや平地で速度が出たあとに休憩するときは先端側を持って体を開いて空気抵抗を減らす、みたいな使い方をしていた。

エンデュランスロードならハンドル位置が高いのでそのまま取り付けて問題ないと思うけど、レース向けのバイクだと前傾がキツくなりすぎるかもしれない。

その時はライザーが別売りされているので、取り付けてみたら良いのではと思う。

パッドの分厚いグローブは不要になるかも?

MTB用の振動に強いグローブを使ってきたけど、これ汗や雨で濡れたりするとなかなか乾かないし、臭くなるんだよね。

DHバーを使って手のひらの負荷が減らせるなら、薄手のグローブで大丈夫かもしれない。

Audibleで小説を聴きながらボッチブルベ良き

昔はたくさん小説を読む文学少年だった僕ですが、最近はめっきり。
twitterやっている時間を読書に回せばいいんでしょうけどね。なかなか…

ブルベは周りとはぐれてぼっちになると無限に時間ができる。
そこでAudible。この組み合わせが最高だった。
前から評判の良さゆえに読んでみたかった「同志少女よ、敵を撃て」を群馬1000kmで読破できた。
特に夜間ライドの退屈防止にもオススメ。

今回も胃腸にダメージはなし、ご飯が美味かった

痛み止めのロキソニンと、それによる胃袋へのダメージ防止で胃薬をセットで2回飲んだ。
これによるダメージは特になし。
美味しいものを探して走る余裕が常にあった。
残念ながらリサーチ不足とお店の営業時間のタイミング合わずで今回はグルメとしては成果はいまいち。
次回に期待だ。

以上、次のブルベも頑張るよー

いちおう600km8000upのブルベに10月にエントリーしているけど、足を回復させたいというのもあるし、今回はDNSするかなぁとも考えている。

もし参加したらまたブログ書きます。
それでは今回はこんなところで!


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