BRM319あおば200km伊豆

ブルベ

どうも、最近ブルベの過酷さは距離ではなく獲得標高で決まると思っているMotoです。

速くなくても良いのでいくらでも登れるようなランドヌールになりたいと思い、今回参加してきたのはBRM319あおば200km伊豆ride with gpsで見ると獲得標高が4000mオーバーとなっており、ちょうど良いトレーニングになりそうでエントリーしました。

極寒の快活クラブ

前日は快活クラブに宿泊しました。
ついつい寝る前にヴィンランド・サガを読みふけってしまった。

さて寝るかと思ったのですが、鍵付き個室のエリアの室温がたぶん15℃くらいの極寒に設定されており、寒すぎて寒すぎて震える…。

貸し出し用のブランケットは一枚も残っておらず。
寒いので皆大量に持っていっているんでしょうな。
結局2時間しか睡眠できませんでした。

22時から6時までスタッフが完全に不在になって連絡つかないので、室温のコントールが一切できないというオペレーション。
これ、セキュリティの面でもマズいんじゃないかしら?

22:00過ぎると電話はどこにも繋がりませんでした。

朝起きてシャワーを浴びて強制的に眠気をふっとばします。
ここの快活クラブはタオルがシャワールームに用意されておらず、受付で購入が必要でした。

寝ぼけ気味に準備をしていたら思っていたより時間がかかってしまい、ドリンクバーのオレンジジュースだけ飲んで退館し、外の駐車場で輪行解除。

かさばる荷物は駅のコインロッカーにぽいっと預けておきます。

そんなことやっていたらいよいよ時間がない。
朝飯を食べないまま集合場所に急ぎます。

スタート地点

朝6:30ぐらいに桐原公園に到着。
ブリーフィングがちょうど始まるところでした。

参加者は50名ほどかな。

車検時にちょっとトラブルが発生してしまい、スタートが最後になってしまった。
スタッフの方には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
ご配慮いただいたおかげでなんとか命拾い。以後気をつけます。

シクロクロッサーとトレインを組む

コース序盤の市街地からアップダウンの連続。
参加者も健脚が集まっているのか、なかなか追いつかない。
市街地なので信号ストップも多く、ペースがあがりません。

あまりに参加者を見かけないと、走行ルートが合っているのか不安になってくる…

そんなとき、後ろから一台のローディーに追いつかれました。
最近は佇まいからガチ競技勢なのかブルベ勢なのかわかるようになってきましたが、この人はわかりやすくガチ競技勢の方でした。
筋肉ががっちりついていて走る体型をしている。

逆にランドヌールは一見普通の人だし、装備がどこか変態的(褒め言葉)だったりする。
巡航スピード自体がむちゃくちゃ速いってことはない。そのぶん彼らはほんのわずかな休憩時間しかとらずに延々とタレることなく走り続ける。

こちらの方、普段はシクロクロスをされているようで、ガタイががっちりしています。
今回のバイクもシクロクロスで使用しているもの。
お名前を仮にシクロさんとしておきましょう。

今回は10年ぶりのブルベ参加になるとのこと。
友人に誘われて参加したそうですが、スタートしてすぐにトイレ休憩入れたので友人には先に行ってもらったそうです。

シクロさん「さっきマウンテンバイクで参加している方もいましたよ」
ワイ「ブルベは多様性を受け入れてますので。むしろ変態仕様であるほど敬意を集める傾向があります」
シクロさん「それ面白いですね!」

などなど、会話しながら二人トレインを組んで時々先頭交代しながらズンズン走っていきます。

熱海付近でようやくランドヌールの集団が見えてきました。
するとシクロさんのレース本能が刺激されたのか、怒涛の勢いでアタックをしかけていきます。
速い!確かな脚力!

自分もしばらくは追走していきましたが、熱海を過ぎると勾配がキツいところが出てきたので、体重のある自分は無理せず安らかにちぎられておきました。

伊豆の山伏峠に入る前にコンビニに立ち寄り、食料を補充。
気がつけば70km弱を食事ゼロ、飲み物ゼロで結構な強度走ってきていたが、意外と体調は悪くない。

一発めのヒルクライム「山伏峠」

しかし山伏峠と名のつく道は日本にたくさんあるような気が。
wikipediaには9つぐらい記載されていました。

いま暮らしている埼玉県飯能市にもありますし、きっと昔は山伏が修行するのに使っていたんでしょうなー。

そんな峠なのでだいたい勾配キツめの激坂。
今回の静岡 – 神奈川間の山伏峠もキツかったですねぇ!

自分はフロント50-34T、リア11-28Tのギア比なんですが、いやー、ギアが足りない足りない。
ゴリゴリにダンシングしながらなんとか登りました。

ドライナミックメッシュノースリーブクルーが真価を発揮

さてさて、山伏峠を登りきったらしばらくはダウンヒル。
かなり長い時間、坂を降っていきます。

暖かくなってきたとはいえ、まだ3月。
過酷なヒルクライムでたっぷり汗を吸ったベースレイヤーが風で冷え切って、凍えながらのダウンヒルになります。

そう、今ままでのワイならね!

今回は以前にブログで書いた[ミレー] アンダーウェア ドライナミックメッシュノースリーブクルーがある!
寒さはもちろん感じるんだけど、汗冷えする質の寒さじゃないのです。これがデカい!
このダウンヒルで今後年中ライドの際に着用しようと思いました。

アンダーウェアに4,000円は高いけど、どの季節のライドでも着用できるので決して高くないと思います。
汗冷えすると暖かいジャケットを着ていても台無しですからね。

国士峠と国士峠おかわり

続いてのお山は国士峠。
こちらもながーい上り坂です。
空気の良い森の中を延々と登り続けます。

途中で数人に追い抜かれましたが、額からポタポタと汗を垂らしながらせっせとペダルを回します。
いいんです、人には人のペースがあります。
ブルベは長丁場。
人に合わせて疲労するより、マイペースを維持して周りの景色を楽しみながら走ろうじゃないかね。

国士峠はフォトチェック。
通過の証跡として写真を撮ります。

少し前に追い抜いていった方がちょうどロードバイクと峠の碑を撮影していったので、自分も同じくパシャリと撮影。

この碑の地味さ加減が個人的に好きでした。
うっかりすると見過ごしてしまうくらい地味なところに、なんだか歴史を感じます。

そこからは下り坂。
再びこの溜め込んだ体脂肪が光る区間のスタートです。

下りがまぁ気持ちいい!
この日この時の太陽の光がちょうどいい感じに差し込んでいて、伊豆の山々の樹々が神秘的でした。
もののけ姫味がある。

わさび田もあったし撮影スポットでしたが、今回はそのまま下り降りました。
いいんです、心のカメラで撮影しといたから。
(心のカメラ: 経年劣化せず撮影物を美化し続ける素敵カメラ)

得意の緩やかな下りを流していると、左手に「農産物直売所 季多楽 伊豆市観光協会中伊豆支部」が見えてきました。

ちょうどよい。
国士峠ヒルクライムでお腹もすいたしカロリーチャージしておこう。

あくまでも農産物の直売所で、がっつり食事ができるわけではなかったけど、炊き込みごはんが売っていたのでそれをいただく。

そして、なんとはなしに一人飯をしながらキューシートを見返してみると、

『PC1 国士峠(峠の碑をバックにブルベカードを撮影)』

ん?

ぶるべかーどをさつえい?

ん?

ロードバイクと一緒に撮影ではない???

うお!マジか!やらかしたか、これは!

一瞬、「いや、ゴールのときに『うっかり間違えちゃいましたテヘペロ』って言えばOKしてくれるんじゃ?」とも思いましたが、フェアプレー精神に基づき国士峠おかわりをすることにしました。

まだそんなに下ってないし、すぐ戻れるさと思ったんですが、後から走行ログを見ると、これ丸々一本下っちゃってますね(笑)

国士峠に戻るまで多くのランドヌールから「あれ?どうしたんですかー?」って声かけられるんですが、あちらはダウンヒルの真っ最中、こちらはゼーハーいいながらヒルクライムの真っ最中。

決して会話のできる状況ではなく、ワイは苦笑いを浮かべて会釈するのが精一杯でした。

再び国士峠。
ブルベカードと一緒に撮影。
VCRあおばの文字の背景にある「酷」の文字が印象的なカード。

制限時間ぎりぎりの冷川峠

さっと写真を撮ると再びダウンヒル。
なんだろう。
一回見たことある景色なので、今度はなんの感動もない(笑)。

途中でマウンテンバイクのランドヌールに出会いました。
おお、この人がクロスさんの言っていた方か。
軽く挨拶して先を急がせてもらいます。

というのも国士峠おかわりしちゃったせいで、結構次のフォトチェックポイント「冷川峠」のクローズタイムが結構ぎりぎりだったんですな。

クローズタイム9分前に撮影。あぶないあぶない。
今度は忘れずブルベカードも。
これで今回のヒルクライムは完了です。

湘南平方面に向かってこれまで走ってきた道を引き返していきます。
熱海を過ぎてから海岸線沿いを延々と渋滞する国道1号線を走ります。

左側に自転車が走れるスペースが広めにとってあるとはいえ、交通量の多い道は嫌なもんです。
駐車している車の間からひょっこりとバイクや歩行者が飛び出してくることがあるので確認しながら、進んでいきます。

道中、熱海で「イカメンチ定食」とかかれたのぼりを立てた食堂がいくつもあって食べたかったのですが、すでに店じまいのお時間でした。悔しい!食いしん坊として悔しい!

悔しさをバネに走行し続け、途中でプンプイおじさんさんとお知り合いになり、そのままゴールまでご一緒してライドしました。

ブルベは走行時間が長いのでこうして信号待ちの間に話し相手がいるのは、気持ちの面で大きく助かります。

ゴール

ゴール受け付けで「いやー、ブルベカード撮影するために国士峠引き返したんですよー。ハッハッハ」とスタッフの方に話したら「ロードバイクと一緒の撮影画像でもまあOKっちゃOKだけどね」って言われました。

OKだったんかーい!(笑)

今回は200kmブルベなので、その日のうちに輪行して飯能まで帰りました。
疲れていたし寝不足だったけど乗り継ぎ間違えなくて偉かった!

さて、今回の走行ログです。

反省点

「PCに着いたら念の為キューシートを確認しよう」
まずはこれですね。
今回はミスを取り返せたから良いですが、こうしたうっかりでゴール認定ならずになったら悲しいです。
先を急ぐ気持ちはありますが、PC到着時はたいてい疲労しているはずなので、気持ちを落ち着ける意味でもキューシートを一度みておいたほうが良さそう。

「ride with gpsの獲得標高はあてにならない」
獲得標高は4000mとかでは全然なかったですね。
とはいえ、実質3本の峠だけで獲得標高を稼いでいるのでキツいヒルクライムといえばヒルクライム。
おまけで一本おかわりしているので、他の方々よりちょっとだけ獲得標高マシマシしてます。

「ブルベは乙女ギアで挑もう」
体重軽くてPWR高めな方は11-28Tで問題ないかもしれませんが、豪脚な方以外は乙女ギア使っておいたほうが良いかと。

持論ですが、体重70kgオーバーでPWRが4倍いかない人は11-28Tで激坂ヒルクライムは厳しいと思うのです。

いや、ヒルクライムする峠が一本とかなら、そこだけ全力投球すればいいので問題ないですが、山岳ブルベは何本も峠を登るので疲労がたまります。

するとインナーローでもケイデンスが維持できず、筋力と体重で強引にペダルを回すことになるんですが、これやると消耗大きいんですよねー。

腰がやられます。
腰がやられるとペダルに力を入れるたびに苦痛になりますから出力が減ります。
そして遅くなっていきます。
腰の痛みは回復に時間がかかるので、そうなっちゃうとツラいですな。

それを痛感したので後日11-34Tに換装しました。

以上、BRM319あおば200km伊豆の走行レポートでした!

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