PBPブログ6 仮眠ホテル「ibis budget Pontivy Centre Bretagne」から復路WP「QUÉDILLAC」まで

ブルベ

PBPのルートを外れたところまで戻ってきて走行再開。
2時間程度の睡眠だったけど眠気はある程度軽くなっていた。

pikaさんと協調してLOUDÉACへ

少し進むとすぐに真っ暗な道になってくる。

すると、すぐにまた眠気が…。
眠気防止と追い抜き時の安全確保のため、他のランドヌールの追い越し時に「Hi」と短く声掛けするようにした。

声を出すだけで眠気はかなり防止できるけど、さらに良いのは歌うことだ。
歌っている間はマイクロスリープは経験上一度も発生したことがない。
ぼっちライドでPBPに挑む人には有効なテクニックだと思う。

日本人とパッとわかる人には日本語で挨拶していたんだけど、その中でtwitterでフォローしていたpika cyclingさんに遭遇。

この赤いクロモリロード、見覚えがあるなと思ったのが声をかけようと思ったきっかけ。
「あれ、もしかしてtwitterされています?」
から会話が始まり、次のPC「LOUDÉAC」までご一緒することに。
pikaさんもソロで走っていたので話しかけやすかった。

お互い眠気がきていたので話し相手ができたのはとても良かった。
会話をすると眠気がなくなり出力も自然と上がっていくので走行ペースも上がった
ちょうど脚も合っていたのでローテーションを回しつつスルスルと「LOUDÉAC」に到着することができた。

Pontivyで仮眠をとったこともあって、LOUDÉACのクローズタイムが近かったので間に合ってよかった。

pikaさん、その節はお世話になりました。
また国内ブルベでお会いしましょう!

LOUDÉACは12分ほどの滞在で終了。
僕の記憶が正しければpikaさんはLOUDÉACで仮眠を取っていくとのことでしたので、ここで解散して次に進みます。

室内ATMに人が密集

LOUDÉACを出て少ししたところに煌々と明かりがついているATMがあった。

GoPro動画の録画開始が遅れてATMは見切れてしまっているんだけど、スゴい人数がひしめいていた。
LOUDÉACの仮眠所が満室で寝れなかったのだろうか。
午前3時ころだから寒いので、少しでも暖を求めていたのだろうけど、ちょっとダンゴムシ感があってビックリした。

夜は寒いから、なるべくちゃんとした場所で寝られるよう走行計画を立てておいたほうが良いと思うんだ。
あのATMで疲労回復ができるほどの睡眠が取れる気はしない。

スピードと心拍をあげていく

いかん、ぼっちライドに戻ってしまったのでまた眠気が来てしまっている。

ホテルで横になって休んだこともあり肉体的にはまだ余力があったので、ここで気分を変えてトレーニングモードでの出力を出して心拍数を上げることにした。

速度が上がって緊張感が出ると眠気はおさまる
声かけしながら左から他のランドヌール達をばんばん追い抜いていけて気持ち良く走れた。

痩せてきたせいか登坂も楽になってきている

スタートから800kmが経過して、どうやら僕の体重も5kgくらいは軽くなっていた気がする。
疲れがあるはずなのに、登りが楽に感じるようになってきた。

この時は特に不思議な現象を経験していた。
登りなのに漕がなくてもずっと進むし、下っているはずなのにペダルが重くなっていたり。
暗い道だったので登りと下りを錯覚していたのだろうか。
5kmくらい走ったら元の感覚に戻ったけど、あれは疲労で見えてくる幻覚の一種だったのかもしれない。

大規模私設エイドで美味いスープにバゲットを浸して食べる

830km地点にillifaut(イフォー)という町があった。

大勢のランドヌールが立ち止まっている。
僕も立ち寄ってみた。

ビッグスープとスモールスープがあるらしい。
迷わずビッグスープをチョイス。
バゲットもいる?と聞かれたので迷わず「Oui!(はい)」。

バゲットは千切ってスープの中に浸してもらった。
これがまた美味いんですよねー!

思わずおかわり。

値段を聞いたらスープとバゲットのセットで2ユーロと大変財布に優しいプライス
暖かなスープがまだ太陽の出ていないこの寒い時間帯のランドヌールの胃袋と心を温めてくれるのよ。

このとき午前5時。
高校生か大学生くらいの年頃の子達が夜通しエイドを切り盛りしてくれていて、とても有り難かった。

目の前で落車を目撃

午前6時頃、前方10mほど先を走っていた二人がぶつかって落車した。
ガシャンと転倒する音にハッとしてハンドルを切ったので僕は回避が成功したけど、この時は少しぼんやりしていたので事故の直前の様子は記憶していない。

速度は25km前後でぶつかっていた。
衝突が発生した位置が対向車線側だったので、追い越し時に低速で走っていた側のランドヌールがマイクロスリープに襲われて左にふらつきぶつかったのかもしれない。

幸い大事には至っていないようだけど、バイクの損傷がどうかは分からない。
謎に道路の中央や左側を走行しているランドヌールは眠気にやられているケースが多いので、追い越し時は本当に注意が必要だ

ふらついてきた時のため片手で相手の肩を支える用意をして走るのもいいかもしれない。

30分後に救急搬送されている場面にも遭遇

先程の落車を目撃してからすぐに今度は救急車を見かけた。
倒れているランドヌールがいて、これが事故なのか、それとも低体温症かなにかで動けなくなっているのかは不明だった。

復路WP「QUÉDILLAC」手前あたりは事故が起こりやすいのかもしれない
疲労、眠気、明け方前の時間帯、そして低い気温の条件が相乗効果を発揮していそうだ。

QUÉDILLACで仮眠を90分

事故を目の当たりにしたのもあって、自分も他人事じゃないなと感じ最寄りのWPであるQUÉDILLACで仮眠することにした。
やはりPontivyの仮眠2時間では足りていない。

シャワーは浴びず案内されたスペースで横になる。
あっという間に寝付いた。

GoProを回しっぱなしにしていたことに気づかず横になったので、自分の寝言やイビキががっつり録画されていて笑ってしまった。
どおりで仮眠開けにGoProのバッテリーが空になっていたわけだ。

目を覚ますと仮眠所が少し明るくなっている。
睡眠スペースの横には椅子があって、荷物を置けるようになっていた。

暖房が効いていなかったので少し寒かった。
渡されたブランケット一枚だけだとキツイ人もいるかもしれない。

設定したアラームより早く目を覚ますことになったのは、顔にハエが張り付こうとしてきたため。
快眠させてほしかった。

なくしたと思っていたワセリン、見つかる

小分けにしたワセリンを入れた容器が見つからなくて、最初の仮眠所でシャワーを浴びて以来、肌を守るものを何も塗らずに走ってきたんだけど、QUÉDILLACでそれがリュックの中からコロンと転がり落ちてきた。

出発前に塗ってからリスタートしたけど、やはりあるとないとでは違う。
お尻の擦れによる痛みが大幅に改善した。

ちなみにワセリンは100均の容器に小分けにして使っている。
大容量すぎてなかなかなくならない。

残りは350kmくらい!

ここでの仮眠でかなり回復。
朝日も出てきたのでライドが楽しくなってくる時間帯です。
あと350kmくらいになると「もう少しでゴール!」と思えて元気がでてくる

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