最初のボス敵、碓氷峠現る
一発目の本格的な登りが始まった。
すでに笛吹峠なんて名前の小さな峠を通過しているのだけど、あちらは本当になだらかな丘みたいなもので、個人的には峠としてカウントしていない。
この碓氷峠、勾配は大したことがないものの、とにかく長い。
また、延々と九十九折が単調に続く。
途中で見晴らしの良い景色が見えればまた楽しさがあろうというものなんだが、木々に遮られてそれは叶わない。
当時は知らなかったが、ところどころのコーナーにナンバーがふられていて、残りのコーナーの数がわかるようになっているそうだ。
碓氷峠のコーナーの数は183。
碓氷峠ドライブレポ|峠の釜めし&めがね橋 イニシャルD聖地巡礼【日本の峠#7】より
そんなにあったかと、今これを書いていて驚く。
えっちらおっちら、時々ダンシングを混ぜて疲労が体の一箇所に溜まらないようにして登っていく。
ヒルクライム中は視線が近くになりやすい。
目の前に狐がいるのに気づいたのは、その距離が5mくらいになってからだった。
完全に道路のど真ん中でくつろいでいらっしゃる。
近くに寄っても逃げやしない。
これは完全に通行人からエサもらって慣れちゃってますね。
「さあ、エサを寄越しなさい」
とばかりにこちらを見てきます。
しかしながら、自分は野生動物との距離感をわきまえている意識高い系のロードバイク乗り。
つぶらな瞳で見つめられても君に渡す物などないのだ。
あばよ…強く生きるんだぜ?
長野県入り
キッツネとの遭遇から間もなく、碓氷峠を登りきりました。
iphoneで撮影しているから補正がかかって明るく見えますが、そろそろ日が暮れる時間になっています。
これにて群馬県は終了。
次は長野県。
碓氷峠を超えると標高が一気に高くなる。
そして有名な軽井沢に入った。
ノグさんからGarminデバイス経由でルートをもらう
太陽が沈んで一気に気温が落ちてきた頃、3番目の通過チェックポイント・ファミリーマートヤオトク軽井沢店に到着。179km地点である。
ここでは長めに休憩をとった。
画像のレシートには載っていないが、もう一度買い物に行って、暖かい味噌汁におにぎりを突っ込んだものを食べて体を温めている。
また、この休憩の間にノグさんがGarminデバイス同士でルートを送信できる機能を使って、自分のGarmin Edge 830に共有してくれた。
このブルベ用に自分が用意したルートは、ride with gpsで公開されていたGPXファイルをStravaに読み込ませて、それをGarmin Connectに転送したもの。
特にルートの加工はしていない。
けれど、ノグさんはルートを各PC間ごとに区切ってGarminに読み込ませていた。
このやり方はとてもスマートだ。
PCまでの距離が明確に分かるし、ルートミスなどをして増えてしまった走行距離の影響が各PCごとにリセットできる。
次回からこのテクニックを使ってみよう。
ブルベは走力以外にも様々なワザが求められるのが実に面白い。