少し前になるけど、R10000の必須イベントである「BRM600km(獲得標高8000m以上)を1回」を達成してきた。
選んだブルベは「BRM1028埼玉600獲得標高8000m」。
自宅からスタート・ゴール地点が近いのが理由だ。
季節的にも程よい気温で挑める機会はそうそうないかと思い、エントリーしていた。
DNSするかしないか
思い返すのは2022年の「BRM903東京600ぐるっと安曇野」。
僕のはじめての600kmブルベであり、獲得標高の6402mの山岳ブルベ。
いまでも体感的なキツさは一番だと感じる。
獲得標高をさらにマシマシにした8000mアップの達成ができるかどうかは正直疑問だった。
前回のブルベ、群馬1000からわずか一ヶ月で僕の体はブクブクと太り、なんと7kg増加という事態。
身長170cmに対して体重は77kgに達していた。
山岳ブルベに適した体型とはお世辞にも言えない。
もうね、サイクルジャージを着た姿ムチムチしてるんだ。
「オレ、カラダ、デカイ」
って鏡見ながら思っちゃったね。
PBPと群馬1000のダメージで足先の指の痺れが完治していなかったこともありDNSを考えた。
僕の密かな自慢はこれまでDNF経験がないことなんだけど、今回のブルベはさすがにDNFありうるなとも思った。これまでのオール完走記録を無くしてしまうのはもったいない気もしていた。
最終的に参加を決めたので2日前くらい。
「オール完走記録は挑戦を続けた上で維持してこそ意味がある」と迷った末に思ったからだ。
失敗する可能性がないならそれは挑戦とは言えんのだぜ。
DNFの味を知るのもいいじゃないか。
スタート地点
朝の6時、埼玉県入間市の豊水橋がスタート地点。
ここはもはや埼玉に生息するランドヌールの聖地だ。
そして、さすが8000mアップブルベ。どのランドヌールも猛者のオーラを漂わせている。
自転車でわざわざ山だらけのルートを通って新潟県の妙高まで行き、ろくに観光も睡眠もとらずに豊水橋まで帰ってくる。そんな週末に違和感を感じない、反射ベストを着た誇り高きドヘンタイの集団がそこにはあった。
ブリーフィングでは昨今話題になっている熊についても言及があった。
できるなら山の中は複数人で走行してほしいとのこと。
熊鈴を装備した参加者も何人か見受けられた。
開始100kmに全力投球
スタートから最初のPC1までの100kmはわずかながらに登り基調だが、ほぼ平坦なルート。
なにせ獲得標高は8000m以上だからね。登りの遅いデブの僕としては少しでも平坦区間で貯金を作っておく必要がある。
ということで、DHバーを握ってガッシガッシとペダルをぶん回していく。
みるみる他の参加者を引き離していき、全員抜き去ったかと思うほどのスピードで突っ走った。
我ながらブルベのペースではない後先考えない走りっぷりをした。
(実際はこの時点で一人先行している方がいたようでバケモノかと思った)
豪脚の74歳
山岳ブルベだからか、DHバーを装備しているランドヌールはほぼ見当たらず、ここは僕の独断場かと思っていたが……ずっと千切れない人がいる。
僕のリアホイールにピッタリとくっついたお爺さんが…お爺さんが、離れない!
スタートから20kmくらいまでは「まあ、そのうち差ができるかな」と思っていたのだけど、50km経過してもまったく様子が変わらない。
しかも前を代わってくれる様子はない。
僕が道を間違えると「そっちはルートじゃないですよ!」と指摘してくれるのだけど、曲がった先で僕が先行するのを停車して待っているのである。
風除けとして完全に利用されている!
ずっと後ろに張り付かれているのもアレなので、ぐっと出力を上げてスプリント気味に走って引き離そうと何度かしたんだけど、それでもついてこられてしまう…
「お、お速いですね…」
と信号待ちで僕から声をかけると会話が弾む。
「いやぁ、ちぎれないように必死ですよ」
と言って二カッと笑顔。ご年齢を尋ねるとなんと74歳とのこと。
マジか。化け物すぎる…
74歳ってこんなに元気なものなのか???
話は弾んで今日の仮眠場所はどうするのかという話題に。
おじいさんはホテルの予約はとらず、眠くなったらそのへんで適当に仮眠する派らしい。
「ゴールできるかどうかわかりませんからねぇ、はっはっは」
とのこと。
年齢差を気にしてしまい、さすがに「前をひいてもらえます?」とも言い出せない。
さりとて、スプリントをしても追いつかれる。
どうにもならん!
そんな状態で100km走り、ようやくたどり着いたPC1のローソン。
空腹になっていた僕が胃袋に朝飯を詰め込んでいると、ご老人はトイレだけ済ませ、
「いや、助かりました。それではお先に行かせてもらいます」
と、ニコリと微笑み自転車に跨った。
PC1から先はひたすら登りが続く。
お爺さんは無駄な肉のないスラッとしたヒルクライマー体型。
そう、ここまで来たら平坦特化のデブの僕はもう用済みなのだ。
「すぐに追いつかれちゃうと思いますけどね」
そう言い残してサンドイッチを貪っている僕を残して去っていった。
これが歴戦のランドヌール、なんとしたたかなんだ…!
ちなみにまったく追いつけませんでした。
注意
ブルベ中に初対面の人に無言ツキイチして風よけにするのは、衝突の危険があるため僕は非推奨です。
やるのであれば「後ろついて大丈夫ですか?」と一声かけて同意をとってからにしましょう。
安全第一!
熊鈴の効果
お山の中をたくさん走った今回のブルベ。
昨今話題の熊との遭遇があるかも?と、昔買って放置していたカウベル(熊鈴とほぼ同義)を引っ張り出してきてハンドルに装着しておいた。
熊鈴を装備した pic.twitter.com/UbylOjprXp
— Moto@ブルベ休養してデブ活中 (@norabalwks) October 26, 2023
これは鈴の音のONとOFFの切り替えができる優れもので、市街地ではOFFにして、山や人気のない静かな道を走る時はONにしていた。
鈴の音は延々と聞いていると自分自身もイヤになってくるのよね。
熊は目が悪いらしいけど、嗅覚と聴覚が優れているそうな。
特に鈴のような高音はよく聞こえるみたい。
そのせいか、熊を僕がみかけることはなかった。
思わぬ効果としては、タヌキや鹿の目撃数も明確に少なかった。
これまでのブルベの経験上、夜の山ではタヌキミサイルや、鹿の並走ランナーにたいてい出くわすんだけど、今回はさっぱり。
安全にナイトライドができた。
熊鈴は今後のオーバーナイトブルベでも全然使えるなと感じた。
今回の難所
戸隠神社
戸隠流忍術で有名な戸隠。
そりゃ忍者も修行するのに絶好のロケーションですなと言わんばかりに登りが多かった。路面もあまり綺麗とは言えず、登坂時はともかくダウンヒルはヒヤヒヤしっぱなし。
このエリアは夜中に通り過ぎた。
長々と登る山道の両端には「戸隠そば」とかかれたお店が多くあって心底食べたかったが、ほとんどの営業時間を過ぎていた。
おかげで淡々とヒルクライムに集中することになるのだけど、延々と続く登り坂には心がへし折られる。
疲れてきたり挫折しそうになったときはユーモアで乗り切る。
ふと過去の忍者達が今の僕を見たらどう思うだろうかと考えた。
埼玉県入間市から日をまたがないうちに人力のみで長野の戸隠の山までやってくる。
当時の忍者に同じことができるだろうか?
いや、むしろ我々ランドヌールのほうが忍者っぽいのでは?と。
スカウトされるかもしれんな、忍者に…などと考えていたら戸隠神社を超えた。
下りは極寒で息が白くなるは、ガスっていて視界は悪くなるはウェアは濡れてくるはでなかなか過酷だった。
道もガレていて緊張感が漂いっぱなしだ。
斑尾高原
折返し地点である新潟の妙高を超えると斑尾高原を目指して延々と登ることになる。
妙高のルートインホテルで仮眠を取るまでは他の参加者よりかなり先行していたが、3時間のホテル滞在と登りの遅さが相まって、この区間で他の参加者に追い抜かれることがしばしばあった。
他の参加者の多くはホテル仮眠ではなく、眠くなったら道中の適当なところで寝るスタイルを採用。しっかり仮眠をとった僕は初日のアドバンテージを失っていた。
ちゃんと休憩をとった僕と、短時間 or 休みなしで走る他のランドヌール。
その差が出てくるのは終盤戦になってからだとわかってはいるものの、追い抜かれるのは楽しいものではない。モチベーションが下がる…
勾配もキツい箇所があり、速度が出なかったところもある。
後述の押しダッシュで乗り切った。
浅間サンライン
僕のGarmin Edge 830にはルート上のヒルクライムポイントが表示されるんだけど、この浅間サンラインは距離だけ長くて平均勾配の緩い楽勝な坂としてリストに乗っていた。
地蔵峠を登ったところで、すべての難所を乗り切ったと思っていたところで現れる浅間サンライン。
ここはアップダウンが連続するジェットコースター的ヒルクライムポイントだったのだ。
油断していただけにこれは脚に響いた。
PBPのアップダウンの連続でこの手のルートに耐性はあったものの、終盤戦だったこと、下りの慣性の勢いでは登りきれない上りが複数あったこと、そして何より長い!
いやー、きつかったー。
カフェイン錠剤がとても良く効く
amazonで買ったお手頃価格のカフェイン錠剤なんだけど、これはよく効いた。
仮眠1時間だけだったとはいえ、眠気を感じることなく走り切れたのはこの錠剤によるところが大きいだろう。
胃にカフェインの刺激によるダメージが来ることもなかったので、今後のブルベでは常備薬として持っておこう。
ブルベだけでなく、睡眠不足の朝や、長距離の車の運転でも役立つと思う。
エマージェンシーシート活躍
実はエマージェンシーシートを実際に使ったのは今回が初めて。
これまでお守り代わりに持ってはいたものの、使う機会はなかった。
今回のブルベは獲得標高がすごいので少しでも荷物を軽装にすべく、防寒装備は少なめにしていた。
この状態で戸隠神社の夜のダウンヒルを迎えたわけで、吐く息は真っ白に曇るような山の寒さはかなり過酷。
いまこそエマージェンシーシートの出番だ。
寒さ対策の基本は体幹と手足の末端部分をいかに守るかだ。
グローブは2重に重ねて着用し、靴についてはうっすら雨が降っていたこともあって使い捨てのビニールのシューズカバーを履いた。
で、体幹の守りにダイソーで買っておいたエマージェンシーシートである。
少しかさばってしまうが、シートをサイクルジャージの中に突っ込んだ。
これが実に暖かい。まるで大きなホッカイロを腹に入れているようだ。
防風効果は当然高いし、蓄熱もされる。
しかも腹側だけに着用しているので、汗でびっしょり濡れて汗冷えするということもない。
これはすごいアイテムだ。
エマージェンシーシートがあれば寒い夜でもある程度外で眠れるな、これは。
オーバーナイトのブルベでは常備するようにしよう。
食事は楽しめず
大変残念ながらそんな余裕がなかった。
そもそもルート自体が獲得標高が高いので、当然山の中ばかり走るから飲食店に遭遇する機会がまず少ない。
そして山中で見つかる飲食店は営業時間が夕方までとか、早めに閉店するお店ばかりだ。
コースの難易度もあって、食事はほとんど…というかすべてPCのコンビニでとっていた。
通り過ぎていく戸隠神社周辺のそば屋。
朝食ビュッフェがついているルートインホテル妙高。
美味しいものをすべて素通りする苦行だった。
食べたかった。本当に食べたかった。
特にルートインホテルでは1時間の仮眠のあと、「ここで朝食ビュッフェ食べてもなんとか間に合うんじゃないかな」という誘惑と熾烈な戦いをした。
今にして思うと朝食ビュッフェを食べていてもギリギリ間に合ったかもしれない。
が、相当急ぎで飛ばさないといけなかっただろう。
久しぶりに弱い自分に打ち勝った感があったね。
DHバーは8000mアップでも活躍
平坦や緩やかなダウンヒルで絶大な威力を発揮するDHバー。
でも8000mアップの今回のブルベはどうなのかな?
スタート地点で他の参加者を見る限り、あまりDHバーの着用者は見かけなかった。
僕がDHバーを外してこなかった理由は、単に取り外すのが手間で面倒だったから。
しかし、これは正解だったね。
そりゃ激坂区間では役にたたないけど、勾配5%までならDHバー握ったまま登ったほうが速いし、空気抵抗がないぶん、弱い出力で巡航30kmを維持できるから疲れない。
運用としては時速30kmまで加速したらDHバー握って、20km下回ったら放すようしていた。
「下りと平坦が来たら一気に貯金が作れて巻き返せる」というDHバーの利点は、心折れずに完走する希望になっていた。
今後のブルベではよほどのことがない限りDHバーを外すことはないと思う。
自分には相性の良すぎる装備だ。
碓氷峠を下ると超高速
激坂ドーピングのせいか、緩やかな下り基調の道は爆速。
DHバーがいい仕事してくれる。
みるみるうちにグロス平均速度が回復。
今回のルートは最初の100kmと最後の100kmが平坦区間なため、400kmにギュッと登りが凝縮されている構成になっている。
なので、500km地点までにグロス平均速度がゴリゴリ押し下げられてしまい、弱気になって心折られたランドヌールも多くいらっしゃったんじゃないかなと予想。
グロスが15km以下になると不安になっちゃうよね。
僕も浅間サンラインまではグロス平均速度が14km前後だったので、ちょい不安だった。
けどそこを乗り越えるとご褒美タイムがスタートする仕組みになっているので。
心配していた渋滞もなく最高に気持ち良いラスト100kmだった。
ガッツとポジティブマインドが完走の鍵よね。
今回の痛みポイント
後半になって両足のアキレス腱が痛くなった。
原因はおそらく、
- 登り対策にサドルを前下げしすぎた
- フラペとランニングシューズの組み合わせなので、ソールが柔らかくアキレス腱に負担がいくようなペダリングになっていた
あたりかなと分析している。
サドル角度はほんの少しだけ、角度でいうと1度か2度前下げにしただけなんだけど、やはりその影響は出るね。
肩も少し痛かったので、腕への負担もあったと思われる。
ランニングシューズ起因かもしれないが、そのおかげで足先の神経の痺れが悪化しなかったというのもあるので、これはトレードオフかもしれない。
次回はサドル角度をもう少し水平に調整しておこう。
なんだかんだサドルは水平が万能だと思う。
荷物は軽装
りんご農家のおっちゃんに「それだけの荷物で600kmも走れるのかい!?」と驚かれたぐらいには軽装にして挑んだ。
僕もそれなりに経験を積んだランドヌールになったので、何が必要で何が不要かはわかるようになってきたこともあり、軽装ながら快適なライドを過ごせた。
ブルベはバイクやホイールの性能より携行品とウェアに意識を向けるほうが、コスパよく速くなれると最近ヒシヒシと思う。
もちろんブルベはタイムを競うだけの遊びではないので、それぞれ持っていきたいものを持っていったらいい。けど8000mアップのブルベの完走を目指すとなると、ある程度スピードを意識することは大切だ。
フラペ初ブルベ
足の指の痺れを悪化させないため、三ヶ島ペダル製のフラットペダルALLWAYSと半額セールで買ったPUMAのランニングシューズで挑んだ今回の8000mアップ。
結果的には大正解!
普段の買い物でグラベルロードに乗るときはランニングシューズなんだけど、正直こちらのほうが漕いでいて気持ちが良いんだよね。
体に優しいというか、体重で踏めている感がある。
実際、豪脚の74歳のおじいちゃんには、
「ものすごくペダリングが綺麗だったからね。これは相当乗っている人だから、ついていくしかないと思った」
と賞賛された。嬉しい。
ビンディングと違って定点で固定していないから、体の疲労・痛み具合に合わせて踏み位置を調整できるのがフラペの強みだなぁと。
結論、ロングライドにフラペとランニングシューズはかなりアリ。
ランニングシューズはよく乾く
ビンディングシューズは雨に濡れると乾きづらいし、足が濡れっぱなしで不快になるよね。
けど、ランニングシューズは通気性がいいから走行中に風を受けて乾いてしまうほど。
長距離を走るうえでストレスを減らせるのは大きい。
登りは引き足が使えないので遅くなる
これは仕方ない。
登りと加速が速くなるのは、ビンディングシューズ使い始めて感動した点だったので、当然その恩恵はなくなるよね。
足先がゆったりしているので指が痺れない
このためにランニングシューズにしたんです。
ビンディングシューズだと足先が固いので長時間乗っていると、どうしても窮屈だった。
シューズのサイズとしては足に対して余裕はあるんだけど、ペダリングでずっと力が加わっているのでその窮屈さも痺れに繋がっているんだろうな、と。
平坦と下りのスピードにはビンディングシューズとまったく差がない
フラペだともっと足先を使って体重を乗せられるぶん、むしろ速いのではと思うくらい。
三ヶ島ペダルのALLWAYSならペダルにスパイクがついているので、足がすっぽ抜けて落車する心配もある程度低減できていたので、それなりに強い出力をかけることもできていた。
激坂と疲労で時速5kmも出なくなったら、押しダッシュが実に使えるテクニック
いいですよ、押しダッシュ。
押し歩きも当然ビンディングシューズより速い。
僕のようなデブの皆さんは8000mアップでは是非ためらわずに押しダッシュしていただきたい。
押しダッシュはダンシングと違う筋肉を使うので、疲労回復にもなる。
38時間20分で完走
なかなかにハードなブルベであったものの、終わってみればホテルで仮眠もとれたし、想像よりは楽だった気がする。
軽井沢を降ってからの平坦区間は途中で知り合ったランドヌールとご一緒した。
下仁田の道の駅まで進んだあたりでグロス平均速度が15kmを超えたので、あとは事故に気をつけて走るだけ。楽しく会話をしながら残り距離を消化していった。
制限時間まで1時間40分を残してゴール。
上出来だ。
平坦となると俄然スピードがあがるし、入間市の豊水橋までは緩やかな下り基調だったので快適だった。車の渋滞も気になるほどではない。
ゴールして、オダックス埼玉のスタッフの皆さんと話していると、女性に声をかけられた。
「主人がお世話になりました」
???どういうこと???
……話を聞くとあの豪脚の74歳のおじいちゃんの奥様だそうな。
「フラットペダルの男性に最初の100kmを引いてもらったと言ってまして。大変感謝していると伝えてほしいと言われました」
そう言われてしまうと嬉しいものである。
奥様と話をしていると、当の本人、豪脚の74歳がアクアリゾートいるまの湯からひとっ風呂浴び終わって帰ってきた。
疲労を感じさせない軽快な足取りである。
あとから知ったのだけど、このおじいちゃんは全体で2番目にゴールに戻ってきた方だった。
僕より3時間くらい早いゴールだったのだろう。
いやはやいやはや、自転車が生涯スポーツだとはいえ、乗り続けているとここまで体力が維持できるのだなと心底驚く。Forever young。
またどこかのブルベでお会いした際には、ぜひ道中ご一緒したいものだ。
でも今度は勇気をだしてこう言うんだ。
「すいません、前ひいてもらえますか」って。